昨日一昨日と、たっくさん遊んで頂いて3連休満喫vvな真生です。皆様、こんばんは~~♪♪
いろいろいろいろ萌え話をして脳内が刺激されたらしく、何故か詰まってた(脳内に映像がフルであったのに、キーがちっとも進まなかったのです;;;)同居話が出来上がったので、いそいそとアップです。ここに。
えと、しんたろーさんがキリ番げっとしたよ~!報告してくださった時に、
「こんなん考えてるんだけど、最初が思い浮かばないんだ~」
と泣きついたら、こんなの浮かんだよ。とブログに同居生活開始編を落としてくださったので。
いやっほう、たなぼた~~♪♪
と、ウハウハしながら妄想をね。くるくる回してみました!
そんな訳で。
以下の妄想分は、ナル麻衣同居物語in麻衣さん家(つまり、博士が麻衣さん家に下宿)の一幕で御座います。ちなみに、前編です、後編があります。今書いてます。も、もうちょっと……!! 早ければ明日。と自分を追い込む発言をしてみます。
詳しい馴初めは、しんたろーさん家のブログを読んでねv 読んでねvv
ではでは、どうぞ~♪♪
[5回]
「ようし、分かった」
自分の言いたいことだけを言うと、おもむろに持ち込んだ本を読みだしたナルに麻衣は、こんにゃろう、と口の中で毒付いた。
こうなったら、梃子でも動かないだろうことは、短くない付き合いから簡単に予測できる。ナルはこう見えて、いや、ある意味で見た目通り、かなり頑固なところがあるが、なんだかんだで情には厚いし、最低限の礼儀は弁えている。それが、後援者相手ともなれば、例えいろいろと思うところがあったとしても、表には出さないだろう。何しろ、言葉は悪いが大事な金蔓なのだから。
それなのに逃げ出してくるなんて、よっぽど腹に据えかねたのだろうし、正直、駆け込み寺として自分の家を選んだ、というのは、少しだけ嬉しかった。それだけ、信頼されているようで。
さすがに監視役であるリンにまで居場所を隠しておくのは問題ではないだろうかと思うけれど、しつこい後援者と令嬢が帰国するまでの期間だけなら、まぁ、良いかな。と考えなくもないのだ。いくら本腰を入れて、などと言っても、さすがに一月も二月も居ないだろうし。
だが、例え築十年以上経っていても、例え六畳二間でも、この家は麻衣にとって自分の力で得た大切な城だ。もちろん、今目の前に座る麗人をはじめ、家族のような仲間達の多大な協力があってこそではあるけれど、それでもこの家は、この部屋は彼女にとって、自分の足で立ち、自分の力で生きている証であり、帰る場所でもある。
それなのに、『こんなところ』だとぅ。
(そりゃ、同じ1人暮らしでも、駅近3LDKだか4LDKだかでオートロックなセキュリティ完備とやらのナルのマンションに比べたら、こんなところかもしれないけどっ!!)
と、それこそ仲間達がこの場にいたら、問題にすべきはそこではないと怒号やら呆れやら笑いやらが起きそうなことで頬を膨らませた麻衣は、ぐい、と紙面から目を離さないナルの頬を両手で挟むと、無理やり自分へと向けさせた。
「っ、麻衣!?」
「泊まるのは良いよ。オケ」
その代わり、お願いがあるんだけど。
ごき。と痛そうな音がして、盛大に顔を歪めたナルが抗議を示す。その前に麻衣は、わざとらしく溜息を吐きつつ口を開いた。
「お願い?」
どうやら麻衣が交換条件を出してくるとは思っても見なかったらしく、彼は僅かに目を見開く。それでも、組んだ足の上に置いていた本を閉じて脇に除けると、なんだ、と言わんばかりに姿勢をこちらへ向けた。ナルに、世話になる、という意識があるのかどうかは疑わしいが、訝しげでありながらもちゃんと話を聞く体勢になった彼に麻衣は、にんまり、と口角を持ち上げる。
「そう。これから一緒に、オフロに行って欲しいんだよね」
「…………………………は?」
ふろ……?
どうやら、落とした爆弾は中々の威力だったらしい。
もう一度、「は?」と間の抜けた声を漏らしたかと思うと、何故か不可解なものでも見るような視線を向けたナルに麻衣は、にっこり、と笑顔で頷いた。
後編に、続く!
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