えぇと・・・。
一週間も我慢なんてもたなかったさ。
あぁ、そうさ。オイラにゃあムリさ。
つうか、毎日頭の片隅でリョ桜妄想してるってのに、一週間もPC触らない・リョ桜に触れない・創作しない、なんてとうていムリなんだよ~~>_< 作品完成するか否かは別として、毎日なんかしら頭廻ってるんだから~~ぁ。
ってことで、ちょっと投下しに来ました。小咄の続きです。
指、まだ治ってないんですけどね・・・。むしろ、一番酷かった傷口がマシになってきたせいか、それ以外の、牙が直撃した指の骨とかが、痛いんですけど、ね・・・・・・;;
なんでちょっと(いや、かなり)短い&中途半端なところまでしか・・・・・・(汗々)
[1回]
Pigeon blood 4
深い深い黒の髪は、光にさらされて緑にも見える。
その、少し長めの前髪から覗く、大きくて鋭い瞳は、宝石みたいな金茶色。
浮かべられた表情は、同じ、人間だなんて思えないほど艶やかで・・・怖いくらいに、キレイで。
「そういや、入り口でも気付いてたっけ」
入り口、って・・・じゃあ、やっぱり、あの。
「あの、視線・・・あな、た・・・・・・?」
「そ。一緒にいたニンゲンは気づいてなかったみたいだケド」
くつくつ、って笑いながら言う。それはまるで、馬鹿にされてるみたいで。
「ど、どうやって入ったんですか? ふ、不法侵入ですよ!?」
思わず言いかえしちゃった私に、彼が「フーン」って、面白くなさそうに呟いた。
「侵入、ねぇ・・・。どっちが?」
「ど、どっちがって・・・・・・」
この人が、だよね?
だ、だって、この家は私のものなんだし。お祖母さんって人が、くれたものなんだし。・・・あったことは、無いけど。
「・・・ま、いいや。メンドクサイし」
は、め、面倒くさいって・・・。
「とりあえず、試してみよっか? オレたぶん、偏食だと思うんだケド、せっかくオバサンがくれたワケだし」
「え・・・?」
試すって、何を?
「あ、あの・・・?」
クスリ、って彼が笑った。同時に、射抜くような視線に曝されて・・・さっきまでのとは違う恐怖が全身に走って、足がすくんだ。
コワイ。
何だろう、これ・・・解らない。解らないけど・・・怖い。さっきまでの、目に見えない怖さじゃない。もっとはっきりした・・・本能的な、恐れ。
奪われるものの、恐怖。
「・・・や、ぁ・・・・・・」
逃げなきゃ。
逃げなきゃ、ダメ・・・でないと―――・・・。
ちっとも力の入らない足を叱りつけて、何とか体を反転させる。
早く。早く、この部屋から出ないと・・・・・・
震えて、ちっともいうことの聞かない手で、なんとかレバーを動かしたところで、後ろから、強い力で引き寄せられた。
「っきゃぁ!?」
ドン、って背中に固いものがあたって、肩に腕が回された。
「や、離し・・・」
必死に体を捩ってみても、彼の腕はビクともしない。
全然、そんな力が有りそうには見えないのに。
「心配しなくても、ベツに殺したりしないけど。半分は同族なワケだし」
抵抗になんてなってないかもしれないけど、それでも両手両足をばたつかせていると、肩に回されていた右腕が下にずらされて、両手ごと腰の辺りで拘束された。
「や、やぁ・・・!」
伸びてきた左手があごに添えられて、無理やり後ろを向かされる。
「そう暴れないでよ。まぁ、そういうカオってけっこうソソルけどさ」
まっすぐ見つめてくる瞳が、すぅ、と、金色に光って・・・・・・。
「アンタもたぶん、キモチヨクなると思うケド」
あぁ、キモチヨクしてやる、かな。
―――眩暈が、した。
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