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地元 京都をはじめとする関西地方、ライブやイベントの遠征で出向いた土地で食べた美味しいもの・美味しいお酒を思い返したり、友に勧めたり、自分が次回行くときの参考にするための自分用備忘録です。 リアルタイムで呟くにはX(旧Twitter)で十分なのですが、後から見返すには自分のポストが多すぎて見つけられないので、思い切ってブログで記録することにしました。
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 えぇと・・・。
 一週間も我慢なんてもたなかったさ。
 あぁ、そうさ。オイラにゃあムリさ。

 つうか、毎日頭の片隅でリョ桜妄想してるってのに、一週間もPC触らない・リョ桜に触れない・創作しない、なんてとうていムリなんだよ~~>_< 作品完成するか否かは別として、毎日なんかしら頭廻ってるんだから~~ぁ。


 ってことで、ちょっと投下しに来ました。小咄の続きです。
 指、まだ治ってないんですけどね・・・。むしろ、一番酷かった傷口がマシになってきたせいか、それ以外の、牙が直撃した指の骨とかが、痛いんですけど、ね・・・・・・;;
 なんでちょっと(いや、かなり)短い&中途半端なところまでしか・・・・・・(汗々)





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Pigeon blood 4





 深い深い黒の髪は、光にさらされて緑にも見える。
 その、少し長めの前髪から覗く、大きくて鋭い瞳は、宝石みたいな金茶色。
 浮かべられた表情は、同じ、人間だなんて思えないほど艶やかで・・・怖いくらいに、キレイで。


「そういや、入り口でも気付いてたっけ」
 入り口、って・・・じゃあ、やっぱり、あの。
「あの、視線・・・あな、た・・・・・・?」
「そ。一緒にいたニンゲンは気づいてなかったみたいだケド」
 くつくつ、って笑いながら言う。それはまるで、馬鹿にされてるみたいで。
「ど、どうやって入ったんですか? ふ、不法侵入ですよ!?」
 思わず言いかえしちゃった私に、彼が「フーン」って、面白くなさそうに呟いた。
「侵入、ねぇ・・・。どっちが?」
「ど、どっちがって・・・・・・」
 この人が、だよね?
 だ、だって、この家は私のものなんだし。お祖母さんって人が、くれたものなんだし。・・・あったことは、無いけど。
「・・・ま、いいや。メンドクサイし」
 は、め、面倒くさいって・・・。
「とりあえず、試してみよっか? オレたぶん、偏食だと思うんだケド、せっかくオバサンがくれたワケだし」
「え・・・?」
 試すって、何を?
「あ、あの・・・?」
 クスリ、って彼が笑った。同時に、射抜くような視線に曝されて・・・さっきまでのとは違う恐怖が全身に走って、足がすくんだ。


 コワイ。


 何だろう、これ・・・解らない。解らないけど・・・怖い。さっきまでの、目に見えない怖さじゃない。もっとはっきりした・・・本能的な、恐れ。


 奪われるものの、恐怖。


「・・・や、ぁ・・・・・・」


 逃げなきゃ。
 逃げなきゃ、ダメ・・・でないと―――・・・。


 ちっとも力の入らない足を叱りつけて、何とか体を反転させる。
 早く。早く、この部屋から出ないと・・・・・・

 震えて、ちっともいうことの聞かない手で、なんとかレバーを動かしたところで、後ろから、強い力で引き寄せられた。
「っきゃぁ!?」
 ドン、って背中に固いものがあたって、肩に腕が回された。
「や、離し・・・」
 必死に体を捩ってみても、彼の腕はビクともしない。
 全然、そんな力が有りそうには見えないのに。
「心配しなくても、ベツに殺したりしないけど。半分は同族なワケだし」
 抵抗になんてなってないかもしれないけど、それでも両手両足をばたつかせていると、肩に回されていた右腕が下にずらされて、両手ごと腰の辺りで拘束された。
「や、やぁ・・・!」
 伸びてきた左手があごに添えられて、無理やり後ろを向かされる。
「そう暴れないでよ。まぁ、そういうカオってけっこうソソルけどさ」
 まっすぐ見つめてくる瞳が、すぅ、と、金色に光って・・・・・・。
「アンタもたぶん、キモチヨクなると思うケド」
 あぁ、キモチヨクしてやる、かな。


 ―――眩暈が、した。




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