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地元 京都をはじめとする関西地方、ライブやイベントの遠征で出向いた土地で食べた美味しいもの・美味しいお酒を思い返したり、友に勧めたり、自分が次回行くときの参考にするための自分用備忘録です。 リアルタイムで呟くにはX(旧Twitter)で十分なのですが、後から見返すには自分のポストが多すぎて見つけられないので、思い切ってブログで記録することにしました。
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 昨日の『宮廷女官 チャ○グムの誓い』で、チャ○グムの相手(ですよね?)のミン・○ョンホの台詞にうっかりときめいて、突発的に書き殴ってみた、未来リョ桜高校生編。高校生編って書かなきゃわかんないかも;;な、微未来モノ。
 今、唯一見てるドラマがこれっていうのも、いかがなもんかと・・・・・・orz。
 でも面白いよ、チャ○グム~。





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Hard of Pray


「ごめんなさい!!」
「・・・は?」

 生まれ育った国で、念願のタイトルをとるなり、とるものもとりあえず、それこそ文字通り着の身着のままで戻ってきた第二の故郷で。
 空港に着くなり連絡を入れ、実家にも寄らずまっすぐに逢いにきた恋人の第一声に、リョーマはぽかん、と間の抜けた表情になった。

「えぇと・・・竜崎?」

 どういうことなのか、と。腕を伸ばして触れようとしたリョーマに、桜乃が小さく肩を震わせる。

「ごめんなさい・・・」 
「ちょ、竜崎!?」

 そしてもう一度、今度は泣き出しそうな声で謝ってきた桜乃に、さすがのリョーマもうろたえてしまう。
 何しろ、何に対して謝っているのかがまったく分からないのだから。

「あの、さ・・・」
「あ、あの、ね。あの・・・」
「あ、はい」
「ごめんなさい、まだ・・・行けません」

 途方に暮れた表情で見つめることしか出来ないリョーマの前で、ふるふると小さく首を振って、桜乃はじっとリョーマを見つめた。

「ごめんなさい。リョーマ君は、約束・・・守ってくれた、のに」
 一緒に行けません。

 そう言って、桜乃は唇を噛み締めた。

「理由、を・・・訊いても、イイ?」

 その意味するところに気付いて、リョーマの声が掠れる。

 ちょうど三年前の今頃、同じように彼女の家の前で。こんなふうに向き合ってした約束。
 あの時と同じように、今にも泣き出しそうだった彼女と交わした言葉。
 あのとき彼女は、嬉しそうに頷いてくれたのに。

「オレのコト・・・イヤに、なった?」
「ちがっ! 違う、あの・・・!」

 僅かに項垂れたリョーマに、桜乃は慌てて否定すると、

「ま、待って欲しい、の・・・4年」

 かすかに震える指でリョーマの服の裾を摘んで、囁くような声で呟いた。

「私が・・・大学、卒業するまで」


「ぇ・・・?」


 悩みもせず否定してくれたことに安心しながら、それでも、それじゃあどうして、と不安の消えずにいたリョーマは、そのせいで桜乃が告げた『理由』に、一瞬反応できなかった。

「だいが、く・・・?」
「・・・はい」
「・・・行きたい、の?」
「・・・うん。・・・勉強したいことが、出来た、の」

 けれど、伺うように見上げてくる桜乃に、どうやら最悪の理由からではないことを、というより、考えたそれよりもずっと、たいしたことの無いものだったことが解るとリョーマは、「だから」と続けた桜乃の言葉を奪うようにその躰を抱きすくめていた。

「・・・・・・なんだ」
「・・・・・・りょ、りょーま、くん?」

 わずかにうろたえた声を上げる桜乃に、きゅっ、と回した腕に力を込めて、リョーマはすぐ顎の下に位置する桜乃の髪に唇を埋め込むと、そろそろと息を吐いた。

「なんだ、そんなこと・・・」
「そんなことって、だって・・・っ!?」

 心底安堵して、今度はゆっくりと香りを楽しみながら息を吸い込んだリョーマに、桜乃が顔を上げる。その唇に触れるか触れないかの口づけを落として、リョーマは桜乃の腰に腕を回した。

「そんなコトでしょ。オレ、ひょっとしてフラレんのかなとか思って、ビビッたし」
「え、ふられるって、誰」
「だから、オレがアンタに。てっきりアイソつかされたのかと」
「えっ!?」

 そっと、閉じ込めるように抱きしめて、苦笑を浮かべると、桜乃が素っ頓狂な声を上げた。その表情が、考えたこともないと言っているようで。

「そん、そんなことぜったい―――・・・!!」
「イイよ」

 目を見開いて、大きく首を振った桜乃を遮って、リョーマは口端を持ち上げた。

「・・・え?」
「4年でしょ、そんくらい待つって言ってんの」
「い、いいの・・・?」
「いつも待たせてんのはオレだし、1回くらいオレが待つよ」
「・・・1回、だけ?」

 その言葉に小さく目を瞬くと、くすり、と笑みを零して尋ねる桜乃に、リョーマもまた小さく笑みを浮かべる。

「そ。それ以上は待たないから」
「うん。・・・ごめんね?」
「いいよ、どっちにしても一緒だし」

 こつん、と額を触れ合わせて、覗き込むようにして見つめれば、桜乃がほんのりと頬を染める。
 いつまでたっても初々しいその反応に柔らかくこころを捕まれて、リョーマはそっと、両手で桜乃の頬を包み込んだ。

「1年でも、10年でも・・・ずっとずっと、アンタと一緒に生きるからって、そう言ったでしょ。それが少し、遅くなるだけ」
 だから、4年くらい待つよ。

 唇が重なり合う瞬間、そう甘低く囁いたリョーマに、桜乃は三年前と同じように柔らかく、幸せそうに微笑んだ。
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小咄読みました!
こんにちは、ぐーです。
自信満々な人がうろたえるヘタレっぷりって面白くて素敵(?)ですよね(←王子限定 笑)

こんな素敵小咄を突発的に書けてしまえるなんて尊敬しちゃいます。
うっかりトキメいちゃったセリフって最後のセリフですか?
だとしたら確かにトキメキますね。(皆川さんのお声に変換して読んだらドキドキもの…)

それではお邪魔しました。
2006/09/18(Mon)09:27:55 編集

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